「新卒以来の面接だから不安」
「新卒と中途の面接ってどんな違いがある?」
「転職理由をうまく話せないかも…」
結論、転職の面接ではより「具体」を求められます。
「社会人としてどんなビジョン・キャリア・実績を持っていますか?」
このような質問に、一貫性を持って具体的に答えれなければいけません。一貫性がなかったり抽象的な答え方だと選考に進めない可能性があるので、しっかり答えられるようにしておきましょう。
この記事では、2度の転職でキャリアアップに成功した私が以下について詳しく解説します。
できるだけわかりやすく、かつ実践できる回答方法を紹介しています。ぜひ最後までご覧ください!
1.面接前に確認|まずは転職の軸を決めよう
転職の最優先事項は「転職の軸」を確立すること。軸がないと質疑応答に一貫性がでないので、選考が進むにつれてボロが出てしまいます。
反対にしっかりとした軸を持っていると、どれだけ深掘りされても具体的に答えられます。
「軸がしっかりしているとブレない」というわけですね。
- 具体的なキャリアプランはありますか?
- 具体的なビジョンは持っていますか?
- 具体的に何を当社に提供できますか? など
このような質問に答えるためのも「転職の軸」を最優先で確立させましょう。
実際に私が使っていた「転職の軸・キャリアプランを立てるための自己分析シート」を下記に添付しておくのでぜひご活用ください。
2.転職面接|よく聞かれる定番の質問5選
- 自己紹介をしてください
- 転職理由・経緯を教えてください
- 志望動機を教えてください
- あなたの強みはなんですか?
- 最後に質問はありますか?
2-1|自己紹介をしてください
この質問で押さえるべきポイントは以下の4つです。
- 氏名
- 今の業種・職種・担当
- 職務経歴を簡潔に説明
- 実績も交えて話す
これらを1分以内にまとめて簡潔に話しましょう。
面接官はあなたの「コミュニケーション能力」「職務経歴」「会社に合う人材かどうか」を第一印象で測っています。
「自分という商品を1分間の時間制限のなかで売り込むゲーム」だと思って挑みましょう。
回答例
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
○○(氏名)と申します。
現在は医療機器メーカーの株式会社△△にて、営業職として5年間従事しています。主にCT・MRIなどの大型医療機器の営業をしており、徹底した競合調査やサービスエンジニアとの密接な連携を行った結果、昨年は関東エリアで売上1位を記録しました。
現在は営業戦略の立案や部署メンバーへのフォローアップなど、マネジメント能力の強化に取り組んでいます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
2-2|転職理由・経緯を教えてください
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- 面接先で実現したいことを伝える
- 今の会社でそれは実現できない理由を伝える
- 志望動機と一貫性を持たせる
ここでは絶対にネガティブな理由を話してはいけません。
面接官は「どうして転職するのか」「当社もすぐに転職するのではないか」と見ているので、それを払拭させるポジティブな理由を答えましょう。
回答例
私は20代の内からマネジメント能力を鍛えたいと考えておりますが、今の会社はまだまだ年功序列の色が濃く、今の部署でも私が一番若いこともあり転職を考えるに至りました。
そこで30代前半のリーダーが多く活躍している御社なら、プレーヤーとして活躍するだけでなくマネジメント能力も鍛えることができるのではないかと思い志望させていただいております。
2-3|志望動機を教えてください
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- その会社の独自性を把握する
- どう魅力を感じたのかを整理する
- 自分の能力で貢献できる部分をアピール
面接官は「どれだけ企業理解があるか」「どんなビジョンがあるか」「当社との親和性がどれだけあるか」を見ています。
自分と会社の「共通点」や「親和性」を見つけて、自分をアピールしましょう。
回答例
世の中のニーズが多様化し変化し続けるなか、御社は時代の変化に柔軟に対応し必要に応じて領域を広げている経営手腕に大変魅力を感じています。
その中で各リーダーの方々はどのようにマネジメントをしているのかに興味があり、私もそのマネジメント能力を学びたいと考えているので志望させていただきました。
私は銀行から医療機器メーカーへと、扱う商品や顧客の変化にも対応し結果を出してきたという自負があるので、御社でもその柔軟力を発揮し「変化に対応できるリーダー」を実現したいと考えています。
2-4|あなたの強みは何ですか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- 自分の強みを一文にまとめる
- 実際に強みを活かせた具体的なエピソードを入れる
- 面接先の業務内容に合わせた再現性をアピール
面接官は「仕事上でどんな強みがあるのか」「当社での再現性はあるのか」を見ています。
自分の強みが面接先でどのように発揮できるかを具体的に伝えることが大事です。
自分自身を最もアピールできる質問なので最大限アピールしましょう。
回答例
私の強みは、「お客様の真のニーズをリサーチし本質的な提案ができること」です。
訪問前にお客様の情報を徹底的に調べ、商談のときは聞き手に徹することでお客様の真のニーズを把握します。
それに合わせて提案内容を変え、本質的な提案ができることが私の強みです。
御社のサービスは強みがいくつもあり、顧客のニーズも様々だと推測していますので、私の強みが最大限発揮できると思っております。
2-5|最後に質問はありますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- やる気をアピールする質問
- 聞きたい事をただ聞くはNG
面接官は「どれだけ当社で働くことを想像できているか」を見ています。
「御社でこれだけ働きたいという意思があります」というアピールをするためにも、逆質問は2〜3個は用意しておきましょう。
回答例
- 一緒に働くメンバーにはどのようなキャリア、年齢の人が多いのでしょうか?
- トップの成績を残していらっしゃる方は、どれくらいの成績を残しておられますか?
- 今後、最も注力していく領域を差し支えなければ教えてください。
3.転職面接|序盤の面接で聞かれやすい質問5選
- 仕事で大きな失敗をしたことがありますか?
- キャリアプランはありますか?
- 希望する職種を選んだ理由はなんですか?
- 当社があなたを採用する最大のメリットはなんですか?
- どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
3-1|仕事で大きな失敗をしたことがありますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- できるだけ大きな失敗事例を話す
- どうやってその失敗を乗り越えたかを伝える
- そこから何を学んだかを伝える
面接官は「どんな失敗を経験してきたか」「それを乗り越えどう成長したのか」を見ています。
面接官は「重要な仕事を任されていたり、挑戦の数が多いほど失敗を経験する」ことをわかっているので、できるだけ大きな失敗からの成長をアピールできると良いでしょう。
回答例
以前、大型製品4台同時入れ替えの大型受注をした際、業者との作業スケジュールの共有漏れが当日に発覚し、お客様に伝えている日程通りに行かなくなるというトラブルがありました。
最終的にはなんとか別業者に引き継ぐことができ、日程通りに納品することができたのですが、いろんな方面からお叱りを受ける結果となってしまいました。
作業終了後はお客様と業者へのお詫びと共に、次回以降、事前確認の周知や日程管理をこれまで以上に早めて、2度と同じことが起きない仕組み作りの提案を行いました。その結果、オプションの追加注文や良好な関係の再構築ができています。
3-2|キャリアプランはありますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 面接先での具体的なキャリアプランを伝える
- 企業の求める像になるべく近づける
面接官は「キャリアプランが自社で実現可能か」を見ています。優れたキャリアプランを持っていても、それがこの会社で実現できないようであれば採用は難しいと言えます。
まずは面接先の求める像を把握し、その延長線上にあるキャリアプランを伝えることがとても大事です。
回答例
御社が昨今、海外事業にも挑戦をし続けているところに大変魅力を感じております。私も去年、1ヶ月間のタイへの海外出張をきっかけに海外での仕事に魅力を感じ、半年間英会話に通っております。
御社に入社できたあかつきには20代の集大成として、海外事業への拡大の貢献をしたいと考えております。
3-3|希望する職種を選んだ理由はなんですか?
この質問は別の職種に転職するときによく聞かれる質問です。押さえるべきポイントは以下の2つ。
- 現職で培った経験を活かせること
- 新しいことへのチャレンジ精神
面接官は「当社の職種への理解度」「どういう意図で別の職種に転職するのか」を見ています。
現職で培ったスキルを面接先でどう貢献できるのかをアピールしましょう。
回答例
私は人生で3回入院したことがあるのですが、その時に現代の最先端機器が配備されていなければこの世にいなかったかもしれません。そこで、「命を救う手助けになる商品」を扱う仕事に従事したいという思いがずっとありました。
私は今、銀行員として「お金」という人の人生と密接な商品を取り扱っており、医療機器も「医療」という人の人生と密接な関係があるものなので、「人の人生に寄り添った商品を営業する」という経験が活かせると思いこの業種への転職を決めました。
3-4|当社があなたを採用する最大のメリットはなんですか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 即戦力となれる理由
- 企業の求める適正を満たしている回答
面接官は「すぐにでも戦力となれる人材かどうか」「適正を満たしているかどうか」を見ています。
この2つの観点からそれている求職者は、企業に対する思いや入社への意思が強くても「会社に貢献できない人材」と判断された瞬間に不採用になる可能性が高いです。
企業が求めている職務能力や適性を把握したうえで、自分の強みをアピールすることが必要です。
回答例
私は6年間営業として、自らに高い目標設定を課し結果を出してきました。
また、今の部署では自分が1番若いですが結果と行動力でチームを引っ張り、メンバーにも積極的なフォローアップを行うなど、マネジメント能力も強化中です。
営業力が求められる御社であれば、私の営業力が個でもチームでも発揮できると考えています。以上が御社が私を採用する最大のメリットです。
3-5|どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 仕事に対する前向きな姿勢
- 面接先でも再現できるやりがい
面接官は「今までの仕事に対する姿勢」「そのやりがいが当社でも再現できるか」を見ています。
「給料をもらった時」などのお金に対する直接的な表現はNGです。
「自分の仕事が適正に評価された時」のように言い換えましょう。
回答例
私は「チームでの目標を全員で達成したとき」に最もやりがいを感じます。若手の時は自分の成果のみにこだわっていましたが、リーダーの役割をするようになり考えが変わっていきました。営業戦略を考えたりメンバーへのフォローアップを積極的に行うようになってから、人の成功を心から喜べるようになり、全員で目標達成することが今とても楽しいです。
そしてこれが今一番の仕事のやりがいです。
4.転職面接|中盤の面接で聞かれやすい質問5選
- 今の仕事にどんな不満を持っていますか?
- 誇れる実績や成功体験はありますか?
- 周りの方は、あなたをどのように評価していますか?
- 現職と当社の違いをどのように考えていますか?
- 入社後挑戦したいことはどのようなことですか?
4-1|今の仕事にどんな不満を持っていますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- 不満を解決するために努力したこと
- 不満はポジティブに言い換える
- 「不満は持っていない」はNG
面接官は「問題に対する改善能力」「何に不満を感じて退職するに至るのか」を見ています。
転職活動は何か不満があるから行うものなので、不満をポジティブな言い方に変えて答えましょう。
不満の理由を「労働条件」「年功序列」などと答えるときは、面接先がその条件に当てはまっていないか事前に確認しておくことが大事です。「残業が多い企業」や「年功序列の企業」であれば不採用になる可能性が高くなってしまいます。
「不満を解決する努力をしているか」「他責思考になっていないか」に注意して答え、「不満を前向きにとらえて行動している」ことをしっかりアピールしましょう。
回答例
現在の職場は、労働時間がグレーな状態にあります。月の残業が45時間を超え、サービス残業をしている社員も多くそれが当たり前になっています。サービス残業が原因で辞める若手社員も多いので、労働組合を通じて会社に「残業を減らす取り組み」を掛け合いましたが、現状は何も変わっておりません。
したがって、私は環境の整った企業で自分のキャリアプランを実現してみたいと考えました。
4-2|誇れる実績や成功体験はありますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 謙虚な姿勢で実績や成功体験を語ること
- そこから何を得たか、学べたかをアピールすること
面接官は「意欲を持って仕事に取り組んできたか」「何を学びとして今に活かしているか」を見ています。
面接官は「仕事に対する意欲が高いほど成果も出やすい」とわかっているので、実績がある人は積極的にアピールしていきましょう。
ただし、自慢話になってしまうと評価が下がりかねないので、「そこから得られたこと・学んだこと」を謙虚に話し、面接先でどのように活かしたいのかを伝えることが大事です。
もし誇れるものが思い浮かばないという方は、今までの仕事で少しでも「褒められたこと・評価されたこと」を棚卸しし、そこから何を得られたのか言語化することから始めると良いでしょう。
回答例
私は1年目の時、部内で営業の成績が1番低かったのですが、2年目は部内で2番目の成績を取ることができました。1年目と2年目の違いは、先輩の真似を徹底的に行い、何度も質問して先輩から吸収したことです。
ここから学んだことは、自分のベンチマークとなる人を見つけて、徹底的に真似をすることで成長速度が速くなるということです。
この学びを環境が変わっても徹底することで、誰よりも速く成長して成果を出し、自分も後輩からベンチマークされるような人になりたいと考えています。
4-3|周りの方は、あなたをどのように評価していますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- 良好な人間関係を構築できること
- 求められる仕事をまっとうできること
- 客観的視点をしっかり持っていること
面接官は「人間関係について」「当社で働くイメージ」を見ています。
客観的評価ができる人は「自己分析」もできており、かつ自分自身の強みと弱みを把握している人材だと判断されます。
この回答から面接官は、あなたが自社で働く姿をイメージしますので「良好な人間関係を構築でき、求められる職務をまっとうできる人材であること」を客観的評価を通じてアピールすると良いでしょう。
回答例
上司や先輩から「粘り強い人」と言わることが多いです。私は1度目標を設定したら最後まで諦めない気質があります。
2年目の時に営業目標を最後まで諦めなかった結果、月末に契約が5件取れて目標達成したという成功体験があるので、諦めず行動することの大切さをとても感じています。
また、諦めない姿勢が上司や仲間からの信頼につながっているのではないかと思っております。
4-4|現職と当社の違いをどのように考えていますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 違いを明確にし、働きたい理由につなげる
- 現職の誹謗中傷は絶対にNG
面接官は「企業研究を行なっているか」「入社後のイメージを持っているか」を見ています。
あくまで「違い」を聞かれているので、現職の愚痴を話したり面接先を過剰に持ち上げたりせず、
「企業間の違いは何で、どのように志望動機に結びついているのか」をアピールできると良いでしょう。
回答例
現職と御社は同じ業種ではありますが、社風や企業文化に違いを感じています。
現職は個人での成果が重視されており、個人表彰をとることが最も評価が高いです。
その分評価基準が明確ということなので、結果を出しやすいところは良い点だと思います。
しかし私は、チームでの目標を全員で達成し喜びを共有し合うことに魅力を感じているので、よりチームワークに重きを置いている御社に魅力を感じました。
私のキャリアプランは「全員が同じ目標認識を持ち、切磋琢磨できるチームを作りマネジメントすること」なので、御社であればそれが実現できるのではないかと思ったのが、御社を志望したきっかけです。
4-5|入社後挑戦したいことはどのようなことですか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- できるだけ具体的に挑戦したいことをアピールすること
- 面接先で実現可能であること
面接官は「入社後の具体的なビジョン」「ミスマッチが起きていないか」を見ています。
ここでは具体的に「どんなプロジェクトでどんな役割を担い、どのように自分の強みを活かすか」を話せるようにしましょう。
ただし、それが面接先で実現できるものでなければなりません。どんなに優秀で明確なビジョンを持っていても、それが企業で実現不可能なことであれば採用を見送られる可能性があります。
「挑戦したいこと」と「企業が求めていること」がしっかりマッチしているか確認しましょう。
回答例
御社は現在、海外事業の拡大にともない海外支店への転勤希望者を募っているとお伺いしました。私は去年、1ヶ月間ではありますがタイへの出張を経験しており、海外で働きたいという思いがあります。英語も勉強し日常会話なら問題なく話せるようになったので、採用されたあかつきには海外事業の拡大に尽力したいと考えております。
5.転職面接|最終面接で聞かれやすい質問5選
- 転職するにあたり1番求めている条件はなんですか?
- 希望年収はどのくらいですか?
- 他の会社を受けていますか?
- この事業をどのように成長させていきたいですか?
- 最後に何か伝えておきたいことはありますか?
5-1|転職するにあたり1番求めている条件はなんですか?
この質問の回答は、以下の2通りがベターな回答です。
- 自分のキャリアプランを実現できるか
- 自分の強みを活かせるか
面接官は「当社とのミスマッチはないか」「長く働いてくれるか」を見ています。
「勤務地」「年収」「会社の将来性」などは、業績によって条件が悪くなる可能性があるので避けた方が良いです。
「条件が悪くなれば辞める人」と思われる可能性があるので、会社の状況にとらわれないかつ、アピールできる条件がベストと言えるでしょう。
回答例
「自分のキャリアプランを実現できるかどうか」を1番の条件に置いて、転職活動を行っております。
私のキャリアプランは「全員が同じ目標認識を持ち、切磋琢磨できるチーム」を作りマネジメントすることです。御社は若手リーダーが多く活躍し、組織のバイタリティも高いと感じているので、私のキャリアプランが実現できると思っております。
5-2|希望年収はどのくらいですか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 自分の能力やスキル、年齢や経験をもとに考える
- 今の年収がどれくらいか提示し、それ以上を希望するのが定番
面接官は「会社が設定している想定年収で入社してくれるか」「自己評価はどれくらいか」を見ています。
よほど高く言わない限り低評価にはならないと思いますが、どれくらい自己分析できているかを見られているので「今の年収と同等レベルもしくは以上」を自信をもって要求するのが無難です。
回答例
現在の年収は500万円です。営業能力は関東エリアで1位を取ったこともあり、御社でも即戦力になる自信があります。よって希望年収は現在の年収と同等レベルもしくはそれ以上を希望します。
5-3|他の会社を受けていますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 志望度が高いことを伝える
- その上で他に受けている会社の業種などを伝える
面接官は「内定を辞退されないかどうか」「軸が一貫しているかどうか」を見ています。
どれだけ優秀な求職者でも他の会社が第一志望であれば、会社は内定を出すのを躊躇します。
第一志望であればそのまま伝えれば良いですが、第一志望でなくても志望度が高いことを伝えることが大事です。
他に受けている会社を伝えるときは、まったく違う業種の会社を伝えると軸がブレていると思われかねないので、同業種の会社を伝えるのが良いでしょう。
回答例
私の強みの営業力を活かし、より高度なAI技術を搭載した医療機器を提案する仕事に就きたいと考えています。○○社、△△社も受けていますが特に御社の◎◎技術に魅力を感じ、提案活動に携わってみたいと考えています。
5-4|この事業をどのように成長させていきたいですか?
この質問で押さえるべきポイントは、以下の3つです。
- 業界研究を行い、業界全体がどうなっていくのかを考えておく
- 企業の強み・規模・商品を頭に入れておく
- 合っているかどうかではなく、自分がどう思っているかを自信を持って伝える
面接官は「どれくらい当社の事業・規模・サービスを理解しているか」「どれくらい将来を想像できているか」を見ています。
「業界研究」と「企業の強み・規模・商品」をある程度知っていれば答えられるという質問です。
正解はないので、自分がどう思っているかを自信を持って伝えることが重要です。
考え方としては、「業界の将来」を答えてそれに「企業の強み」を拡大させる案を答えると良いでしょう。
回答例
医療機器業界はAI診断の領域が急速に成長すると予想しています。
御社はAI領域に強い〇〇社と業務提携をしているので、営業としてはそこを全面的にアピールし伸ばしていきたいと考えています。また、修理やメンテナンスを行うサービスエンジニアとの密な連携が不可欠なので、全体をチームとして捉え全体をリードしていきたいと考えております。
5-5|最後に何か伝えておきたいことはありますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- ここまで選考・面接してくれたことに感謝を伝える
- 面接を通して感じたことを伝え、より働きたいと思ったことを伝える
- 今まで話した内容はなるべく話さず簡潔に答える
面接官は「面接を終えて何を思っているのか」を見ています。
ここまで長い時間話したと思うので、簡潔に「感謝」と「入社したいという意欲」をアピールして終わりましょう。
回答例
本日は私の経験やキャリアを深掘りしていただきありがとうございました。
面接を通して、御社の経営戦略や実際の社風などをより深く知ることができ、業務への具体的なイメージを描くことができました。入社した際には自分の営業力をしっかり活かし、チームをリードする即戦力になりたいと考えております。
ぜひ、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
6.転職面接|実際に答えにくかった質問5選
- 他府県への転勤が発生した場合は対応できますか?
- 残業や休日出勤はできますか?
- あなたにとって仕事とは何ですか?
- 大手から内定があったら当社のオファーは辞退しますか?
- 転職回数が多いのはなぜですか?
6-1|他府県への転勤が発生した場合は対応できますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- できるかできないかはっきり答えること
- できないのであればその理由をしっかり答えること
- 将来的に可能であれば明確に何年後には可能か伝えること
面接官は「転勤に抵抗はないか」「家族の理解はあるか」を見ています。
入社後に転勤が理由で退職になると双方にとって損失になるので、正直に答えましょう。
転勤できる場合はアピールにつながりますが、できない場合も理由を明確にしていれば評価が下がることはないです。
「多分大丈夫です」や「厳しいと思います」など曖昧に答えることだけはNGなので、はっきり結論から回答することを意識しましょう。
回答例
転勤できる場合:転勤は問題ございません。成長や経験を積むためにも、転勤には積極的に応じたいと考えております。
転勤できない場合:現在は家庭の事情もあり、入社後2年間は転勤に対応するのは難しいです。しかし、それ以降であれば問題も解消される予定ですので、転勤の対応は可能です。
6-2|残業や休日出勤はできますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 仕事に対する意欲をアピール
- どうしてもできない場合は理由をしっかり伝える
面接官は「仕事への意欲」「ストレス耐性」を見ています。
仕事に対する意欲を見せるためにも「必要であれば残業や休日出勤もいとわない」という姿勢をアピールすることがベストです。
しかし、育児や介護などでどうしてもできない場合は、理由をしっかり説明し入社後のトラブルを避ける必要があります。理由を伝える際は、同時に意欲や熱意もアピールした上で働き方を相談すると良いでしょう。
回答例
今の会社でも月に40時間ほど残業しているので、時間外勤務に抵抗はありません。
常に生産性を意識して業務に取り組み、必要に応じて残業や休日出勤にも対応していきたいと考えております。
6-3|あなたにとって仕事とは何ですか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- あいまいな質問にも具体的に答えること
- 仕事に対して前向きに捉えていることをアピールすること
面接官は「仕事に対する考え方・価値観・意欲」を見ています。
この手の漠然とした質問にも、具体的に答えることが求められます。
そのためにも以前話した「転職の軸」をしっかり立てることが大事です。
この質問の答え方は、自分の「価値観」や「考え方」を「企業の社風や方針」と絡めてアピールすると答えやすいのでおすすめです。
回答例
私にとって仕事とは「自分を成長させてくれるもの」です。
私は自分の成長を感じたときに人生の充実感を感じます。仕事は私に目標や機会・場所を提供してくれるので、より自分を成長させるためにも仕事は必要不可欠なものと言えます。
今は「より高い目標を達成できるチームを作りマネジメントすること」が自分の目標なので、多くの優秀な若手リーダーが活躍している御社で私もより成長したいと考えています。
6-4|大手から内定があったら当社のオファーは辞退しますか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の2つです。
- 会社の規模で判断していないことをアピールすること
- 自分の能力ややりたいこと、軸を明確にしておくこと
面接官は「あなたの本音はどうなのか」を見ています。
大手や他社を引き合いに出した質問はよくありますが、その際は「転職の軸」で判断し答えると良いでしょう。
会社の規模で判断しているのではなく、「自分の能力ややりたいこと、軸で判断していること」をアピールすることが大事です。
回答例
会社の規模で判断することはなく、あくまでも●●という軸で転職活動を行なっております。
6-5|転職回数が多いのはなぜですか?
この質問で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- 事実を認めつつ自分のビジョンを伝えること
- キャリアの一貫性をアピールすること
- 厳しい口調で質問されても動揺しないこと
面接官は「何か問題を抱えていないか」「当社もすぐにやめるのではないか」と見ています。
私の場合は6年で2回転職したので、少し厳しい口調でこの質問をされました。
しかし重要なのは、動揺せずに「キャリアに一貫性があること」「ポジティブな理由で転職していること」を伝えることです。
この質問に動揺してしまうと「何か問題を抱えているのではないか」と思われてしまうので、あらかじめ回答を用意して面接に挑むと良いでしょう。
回答例
たしかに転職の回数は多いと思いますが、私は「常に自分が成長できる場所に身をおき、ベストを尽くし会社に貢献する」という考えでキャリアを歩んできました。これまでの会社でも部内や社内でしっかり結果を残してきたという自負もあります。
現在は、自分のマネジメント能力を成長させ、最終的には部長クラスの役職でより多くのメンバーをマネジメントすることを目標に置いています。
7.最後に|転職に不安があれば転職エージェントの利用もおすすめ
私は転職の時に転職エージェントを利用し、想定していた以上に大きな会社から好条件で内定をいただきました。
私が利用して1番良かったと思うポイントは、面接対策で「今まで受かった人の特徴や面接の傾向を教えてもらえたこと」です。
具体的な転職エージェントのサービスの内容は以下のとおりです。
- プロによる転職や退職の相談
- 面接の対策から給与交渉までサポート
- 求人サイトに載っていない「非公開求人」の紹介
- 成功報酬型のサービスのため全てのサービスが無料で利用可能
成功報酬型のサービスとは
「利用者が転職に成功したら転職先企業からエージェントに報酬が支払われる」という仕組み
転職に少しでも不安がある人は転職エージェントに相談することをおすすめします。
↓転職エージェントのおすすめはこちら